入院となった日2。
12週1日。
なんの前触れもなかったのに急な大量出血により
切迫流産で緊急入院。
入院となった日のことです。
慌てて病院へ向かった。10時半になる頃だった。
タクシーを使おうなんて微塵も考えなかった。
病院へは車で5分前後。
いつも通り車を運転して、息子と一緒に向かった。
その日、雪が降った2日後くらいで、道路の雪は所々溶けて、所々凍ってて、スピードを出すと危ない。
とにかく安全運転で、病院へ。
午前中は混んでることが多いので、いつも避けていた。その日は駐車場が空いていて、入り口の目の前に停めて急いで受付へ。
病院に着いた時には腹痛が始まっていた。
生理痛のような、考えたくはないけど陣痛と似てるようなそんな痛み。
まさか産まれちゃう…?
息子はこの病院にくるとジュースを買ってもらえると思っているので、ねだられた。
痛みと戦いながら、自販機でぶどうジュース。
ママの緊急事態にはあまり気にしてない息子。こんな時なのに笑ってしまう。
名前を呼ばれて中の待合室へ。
12週の妊婦健診の流れで、尿検査してくださーいと、軽く言われたが、めっちゃ出血してるけど尿とっても意味あるのか?^^;。。
とりあえず取ることにしたんだけど、パンツ下げてびっくり。
ナプキンにあふれんばかりの出血。
びっくりしすぎておしっこも全然出ないし。。
ほんのちょっとの量で勘弁してもらい、ナプキンを交換。
その後、体重、血圧、脈。でようやく内診。
先生が出血の量に驚いて念入りに内診。
もしかして赤ちゃん心臓止まっているとかあるかもしれないと思った。
でも、映ったエコーで赤ちゃんが動いているのが見えたので、安心した。
「これは、、、、血が固まっているな、、」
「なんだ?これは」
「わかんないなぁ」
という先生の言葉に不安になる。
息子は「赤ちゃん元気?」
「産まれるの?」「早く終わらないかなぁー」と能天気な発言。
内診が終わったあと、お腹のエコーもしてもらった。
見てもらいながら、先生から
「あのね、入院しないといけないよこれは」
と言われた。
「このままにしておいたら、大出血して救急車で運ばれてしまう」
「このまま入院になるから、お子さんのことどうするかとか旦那さんに連絡してみて」
真っ白だった。
頭の中が。
入院?私が?
息子の時は、一人前につわりツライと言っていたけど、バリバリ仕事してた。
仕事のために無理をして、赤ちゃんごめんねってよくお腹に謝ってた。
それでも元気に育ってくれたし、おなかの張りも何もなかった。
そんな私が入院?絶対安静??
別室を借りて、夫に連絡。
涙がポロポロ溢れてくる。
息子は「ママ誰に電話するの?パパ?パパ?」と興奮している。
夫は仕事中のため、電話に出ない。
そのまま実母に電話。
涙が出てしまいうまく話ができない。
私の両親はまだ現役で働いている。60歳はすぎてるが、父は還暦で退職したあと、同じ職種の仕事を。
母は、父の実家の小さい会社の社長をしている。
2人とも休みを取ったり、半休を取ったり、わりと融通がきく仕事ではある。
電話で説明を聞いた母はすぐに父に連絡を取るから待ってて!と、電話を切った。
私の心配はもちろんだが、息子をどうするかということを考えてすぐに来てくれるということになった。
一つ前の記事にも書いたが、実家は車で2時間。 決して近い距離ではないが、本当に助かる。
その後無事に夫と連絡が取れた。
事情が事情だけに、私の妊娠と入院しなければならないことを職場の皆さんに伝え、家によって入院セットを持って、来てくれることになった。
ちょうどその日は会社の新年会の日。
夫の部署は、全部で20人くらいだが、会社としては100人程出席する会らしく、夫は、代表の挨拶をしなければいけないとのこと。
一度息子を引き取り、職場に連れて行き、実家の両親に迎えに行ってもらうという流れになった。
ひとまず息子の心配はなくなった。
1人病室に残った私は、定期的なお腹と腰の痛みと戦っていた。
思い出すのは、息子を産んだ時の陣痛。
予定日を10日超過して促進剤を使った出産だった。
陣痛と戦いながら、どんな痛みだった?と聞かれたらどう表現しようかと考えることで紛らわした。そこでたどり着いた答えが
『内臓から腰に向かって何千本もの針をチクチク刺されている感じ』
まさにその感覚が、今私が感じているものと似ていたのだ。
必死にお腹をさすって「まだだよ」「まだ出てくるのは早いよ」と語りかける。
我慢できない痛みを助産師さんに話すと、痛み止めを打ってくれた。
その痛み止めが痛くて痛くて。。
その後夕食を食べ、就寝。
(不思議とつわりの気持ち悪さが治まっていて食べられた)
何度かトイレも行ったが、出血の量は少し減っていた。でも、トイレに行くのがとても怖い。また大量に出血するんじゃないか…と思ってしまう。
夜も痛みと戦いながら、寝たり起きたりを繰り返すことになった。